【横浜在住の著者がおすすめ】せいろの選び方・お手入れ方法・注意点【横浜中華街で購入】

せいろ(蒸籠)について詳しく知らなくても、レストランなどで見たことがある方は多いのではないでしょうか。
せいろとは木や竹で作られた、蒸し料理のためのキッチン用品です。

肉まんやちまき、シュウマイや茶碗蒸しを蒸すイメージですが、
実はお魚や野菜を蒸すことによって、
短時間で簡単に献立が整ってしまう優れものです。

また、調理の際に油を必要としないのでヘルシーです。
蒸すことによって素材の旨味が凝縮されるので、
調味料も最低限のもので美味しくできます。

さらに、家電と異なり木や竹でできているシンプルな作りなので、メンテナンスも楽です。
分解掃除など複雑なお手入れを特に必要としません。

在宅ワークで毎日ご飯を作るのが大変な方へ、せいろは懐に優しく手軽に導入できるためとてもおすすめです。

今回は横浜中華街にてせいろを購入して日々愛用している横浜在住の著者が、
せいろを買おうか迷っている方へ向けて、
おすすめ入手方法や使い方、注意点について詳しく書いていきます。

せいろの種類(材質)やサイズは?何が必要?

まず、せいろの種類(材質)ですが、杉、松、竹、檜(ヒノキ)など丈夫な木材を使うことが多いようです。
サイズは一番小さいもので直径15cmほど(一人用)、直径18cm(大きめの一人用)、直径21cm(二人用)、直径24cm(三人用)まであります。
せいろにそのままシュウマイや肉まん等を入れてそのまま食卓へ出すこともできますし、お皿を入れて蒸すこともできます。
また、せいろは鍋のお湯を沸かして蒸気の力で蒸しますので、何段も重ねて蒸すことが可能です。

せいろを使うにあたって必要なものはせいろ、せいろの蓋、蒸し板(金属製のもの)、鍋、蒸し布です。
鍋については中華鍋でなくても良いです。私は片手鍋を使用しています。

蒸し板はあまり売っていないので、せいろと一緒に買うと良いです。
せいろが安定する、鍋よりも大きいサイズを選びましょう。

蒸し布ですが、これはせいろの汚れ防止のために使います。
また、お皿を使用する場合に蒸したては熱くて取り出せないので、
蒸す前にお皿の下に引いて取り出しやすくします。
この蒸し布も布製のふきんで代用できます。私は無印用品のふきんを使っています。

せいろの選び方は?どこで買うのがおすすめ?

せいろはどこで入手することができるでしょうか?
せいろはノーブランドのものですとAmazon.comや楽天等で格安で手に入ります。
しかし、格安だと作りが甘いものも散見されます。
せいろはきちんと手入れしながら大切に使うと、長く使うことのできる一生ものの製品です。
そのため、将来を考えて丁寧に作られたものを選ぶことをおすすめします。

中でも、横浜中華街に本店がある「照宝」はおすすめです。
高級料亭でも使用されているせいろですが、価格は600円ほどからあります。
少し予算を上げると日本製のせいろも比較的リーズナブルに手に入ります。

「照宝」は実店舗以外にも公式通販サイトがあります。
種類や大きさがたくさんあるため、お店の方と相談しながら選ぶと良いですが、
横浜に来ることが難しい方は通販もおすすめです。
セレクトショップやAmazonでは価格が上乗せされていることが多いため、公式通販から買ったほうが良いです。

次に、私が横浜中華街の「照宝」にてせいろを購入した体験について書いていきます。

横浜中華街の「照宝」でせいろを購入した体験について。店主とのやりとり含みます。

元町・中華街駅の中華街東門を入り、中華街大通りをまっすぐ進み、
「聘珍楼」の手前にあるお店が「照宝」です。中華街にて50余年の歴史を持つお店です。

入店してせいろコーナーを探します。
まず材質ですが、「杉」「杉上」「竹」「白木(松)」「桧(ヒノキ)」の5種類がありました。
「杉」が一番リーズナブルで「檜(ヒノキ)」が一番高値です。

「杉」は一番小さいもの(直径15cm)で605円(税込)からあります。
「桧(ヒノキ)」は一番小さいもの(直径21cm)で5,720円(税込)とだいぶ差があります。

それぞれの違いが分からず、材質によって蒸しあがりの美味しさは異なるのかな?と思い、
店員さんに聞いてみました。
店員さんによると、どの材質を選んでも蒸しあがりの美味しさは一緒とのことでした。
異なる点は

・桧(ヒノキ)のみ日本製
・杉、桧(ヒノキ)は蒸した際にほのかな木の香りがする
・竹、白木(松)は無臭
・竹、白木(松)、桧(ヒノキ)は留め具に金具を使用しており頑丈にできている

ということでした。

私がせいろを欲しかった理由として、ヘルシーなおかずを時短で作りたいということがありました。
具体的にはせいろの中にお皿を入れて、その上にお魚や野菜を入れて蒸すことがしたかったのです。
お皿はイッタラのTEEMAを愛用していますが、それが直径21cmくらいのため、
お皿が入る大きめのせいろ(直径24cm〜)が必要でした。
また、せいろで同時に数品作るために3段ほど購入する予定でした。

香りが良い桧(ヒノキ)に惹かれましたが、直径24cmのものは一つ6,000円程と高値です。
複数揃えると予算オーバーのため、2番目の白木(松)にしました。
白色が美しく、留め具に金具を使用して丈夫に作られているところが気に入ったポイントです。
ずっと大切に使いたいので、愛着が持てる丈夫なものを選んでみました。

照宝の店員さんはせいろの材質や使い方、注意点について詳しく説明してくださいました。
また、蒸し布や鍋などを売りつけるのではなく、家にあるもので代用できると教えてくださいました。
とても親切な対応で、50余年の歴史に納得しました。

せいろを使う上での注意点。お手入れはどうするの?

まず初めて使用する前に「空蒸し」をします。
新品の独特の臭いや汚れなどを落とすためです。

やり方は簡単で、鍋にたっぷりのお湯を沸かし、蒸し板の上にせいろと蓋を乗せ、
中火で15分程度せいろだけを蒸します。
初回はこの空蒸しをした後に使うようにします。

次回からはせいろ(本体、蓋)を水で湿らせてから使います。

また、使用後は洗剤を付けて洗うことは避けましょう。せいろの寿命を縮めてしまいます。
使い終わったら、まだ温かいうちによく絞ったふきんでせいろを拭くだけでお手入れ完了です。
温かいうちに拭く理由は汚れが落ちやすいからです。
せいろは木や竹でできており、天然の殺菌作用があるため、このようなお手入れで大丈夫なのです。

とはいえ火から下ろしてすぐだとかなり熱いので、私は鍋の上に蒸し板と共にそのまま置いて保温しておいて、食事が終わったころにふきんで拭くようにしています。

保管方法ですが、天然素材のため風通しの良い場所に置くと良いです。
カビ防止のためにシンクの下など湿気が多いところは避けるのがベターです。
またビニール袋などで包んで保管することも避けましょう。
ちなみに私はキッチンのスチールラックの上に置いています。

総評(レビュー)

せいろを購入してだいぶ経ちますが、購入した時のまま変形もせず長持ちしています。
私は3段持っていますが、例えば1段目で野菜、2段目でお魚、3段目でお豆腐などをそれぞれ蒸して献立が完成する時、とても便利だなと毎回感動します。
味もとっても美味しいです。野菜がとっても甘くなります。
素材の旨味が凝縮され、栄養も流れない「蒸し」ならではの良さもあります。

せいろは一人ごはんの時も、家族がいても、おもてなしにも活躍します。
そして調理家電と違って細かいメンテナンスがいらないので気軽に使えます。
引っ越しの時も楽に運べました。

何より、蒸している間に木のとても良い香りが漂う時間に癒されます。

この記事では、私がせいろを選ぶ時に悩んだ経験をもとに詳しく書かせていただきました。
せいろを買おうか迷っている方のご参考になれば幸いです。

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